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Art Director
Shoichi Miyakubo
2021.01.11
建築家の建築事例を基に検証します。
建築家の住宅※3の外観をひとつひとつの要素で見ていきます。
屋根:切妻・片流れでないパラペット形状
窓:ファサード面に見えるのは小窓のみで、掃き出し窓は見えない
バルコニー:手摺の代わりにルーバーを配置
塀:高さは1800程度で外装と同色
植栽:印象的な株立を配置
この建築家がつくる重要な要素は建築家が独自のセンスでおこなっています。デザインを謳う住宅会社はこの要素を自社に取り入れますが、「センス」はどうしても取り入れることができません。実はランクⅠ・Ⅱの住宅会社が圧倒的に少ないのはこれが原因です。
ランクⅠ・Ⅱの住宅会社は自社にセンスがよいデザイナーが在籍し設計をおこなっているからこそ成り立っているのです。裏を返せば、センスのよいデザイナー頼みであり、設計者のデザインレベルの平準化は大きな課題となっています。